新幹線に「鍵のかかる部屋」が23年ぶりに復活。ICカードで開きます

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新幹線に「鍵のかかる部屋」が23年ぶりに復活。ICカードで開きます

新幹線の中に、鍵のかかる自分だけの部屋ができました。その鍵は、電車に乗るときに使うICカードです。

 

こう聞くと、驚きませんか。日本の新幹線は、ついに「部屋」まで走らせるようになりました。

 

この記事では、その新しい個室の話をします。

 

新幹線の個室「Supreme Class」ってどんなもの?

新幹線は、日本の高速列車です。今回の個室は、東京から博多までの「東海道・山陽新幹線」を走ります。

 

名前は「Supreme Class(スプリームクラス)」です。Supremeは「最高の」という意味です。JR東海という鉄道会社が、10月1日に始めました。

 

新幹線の個室は、じつは昔もありました。100系という2階建ての車両に、グリーン個室がありました。

 

「グリーン車」は、普通の席より上の、料金が高い席のことです。その個室は、2003年になくなりました。今回は約23年ぶりの復活です。

 

Supreme Classには、2つのタイプがあります。

  • Cabin(キャビン)は、完全な個室です。2026年10月に始まりました。
  • Seat(シート)は、半個室です。2027年度中に始まる予定です。

「年度」は、日本で4月から次の年の3月までをひとまとめにした言い方です。

 

Cabinは、1本の列車に2部屋しかありません。

7号車と10号車に1部屋ずつです。「号車」は、列車の車両の番号のことです。

 

7号車の部屋は、グリーン車の約3席分の広さです。最大2人まで使えます。

10号車の部屋は、約2席分の広さで、1人専用です。Seatは、10号車に6席だけ作られる予定です。

 

 

部屋の中はどうなっているの?

ドアは電子ロックです。交通系ICカードかQRコードで開けます。

 

椅子は、最大130度まで倒せます。部屋のタブレットでは、照明や空調、音量を変えられます。

照明には「おやすみ」「リラックス」「ノーマル」「ビジネス」の4つのモードがあります。

 

荷物を置く場所は、55×40×25cmです。

ふつうの新幹線では、3辺の合計が160〜240cmの大きな荷物は、事前の予約が必要です。これを「特大荷物」といいます。

 

Cabinでは、予約なしで持ち込めます。旅行者にはうれしい点です。

 

Wi-Fiは、鉄道車両として世界で初めて、5Gに対応した透明なガラスのアンテナを使います。

 

ヘッドレストのスピーカーは、音が外にもれにくい作りです。公共交通機関では、日本で初めてのNTTの技術です。

 

10月1日に乗った記者は、ドアを閉めると騒音がやわらぎ、声を張る必要がないほどだったと書いています。これは記者の感想です。

 

乗ると、飲み物とお菓子がもらえます。報道公開では、京都・宇治の「竹バウム」が出ました。老舗のお店が作る、抹茶のバームクーヘンです。

 

「モバイルオーダー」もあります。スマートフォンなどで注文して、車内で受け取る仕組みです。個室だけの飲み物やおつまみがあり、日本酒やお茶、スムージー、ほたて貝柱が例に挙がっています。

 

困ったときは、タブレットのボタンで乗務員を呼べます。ただし、パーサーが乗らない一部の列車では、使えないことがあります。「パーサー」は、車内サービスの担当の乗務員です。

 

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ip6Tx3L1yeQ

 

海外ではこうだけど、日本ではこう

海外の列車は、どうでしょうか。ドイツ、スイス、フランスなど、ヨーロッパの多くの国では、高速列車は1等と2等から選びます。1等は、席が少し広くて静かな程度です。

 

もちろん、海外にも個室はあります。イタリアのFrecciarossa Businessには、4席の個室「Salottino」があります。同じイタリアの「Executive」は、1本の列車に8〜10席しかなく、専用の乗務員がつきます。

 

ただし、これは個室ではなく、座席のタイプです。あるレビューには、広いけれど防音はなく、あまりプライベートではないと書かれています。

 

アメリカのAcela Expressの1等には、2人用や4人用の会議テーブルがあります。ある2013年の記事の話で、今の仕様はわかりません。これは個室ではなく、同じ車内の共有の設備です。

 

日本のCabinは、ドアを閉めて完全に自分たちだけの空間になります。この点が大きな違いです。数が少ないのは、イタリアと似ています。日本では、完全個室が2室、半個室が6席です。

 

料金も見てみましょう。東京から新大阪まで、のぞみのグリーン車は19,590円です。10号車のCabinは42,100円からで、約2.1倍です。「のぞみ」は、新幹線の列車の種類のひとつで、同じのぞみの列車に連結されて走ります。

 

イタリアのExecutiveは、ある2017年のレビューで、ローマ〜フィレンツェ〜ミラノの各区間で1枚約112ドルでした。食事も込みの運賃です。条件が違うので、単純には比べられません。

 

7号車は、2人で使えます。ただし、個室の料金は1人分の表示です。もう1人の分は、別に乗車券と特急券が必要です。

 

なぜ日本で個室が復活したの?

JR東海の担当の人は、理由をこう説明しています。生活の仕方や働き方が変わったからです。プライベートな空間がほしい人がいます。周りを気にせずオンライン会議をしたい人もいます。ゆっくり休みたい人もいます。

 

たとえば、カフェや電車の中で、大事な電話がかかってきたとします。周りが気になって、話しにくいですよね。そんな場面で使える部屋です。

 

JR東海は、これまでも仕事向けの車両を作ってきました。「S Work車両」は、ビデオ会議などで声を出せる車両です。7号車は、もともとこのS Work車両でした。

 

Cabinは、7号車と10号車の、もとからあったスペースに作られました。浜松工場の人たちは、Supreme Classをその集大成だと言っています。

 

担当の人は、特定のお客さんを決めず、いろいろな場面で使ってほしいと話しています。

一方、社長は、経営者など、需要のある人たちがいるという見方を示しています。

 

旅行者が知っておきたい、乗り方のポイント

買い方は、ちょっと特別です。買えるのは「エクスプレス予約」と「スマートEX」だけです。どちらも、新幹線のネット予約とチケットレス乗車の仕組みです。

 

「チケットレス」は、紙のきっぷを使わず、ICカードやQRコードで乗る方法です。駅の窓口や券売機では買えません。

 

発売は、乗車日の1か月前の朝10時からです。この朝10時の発売を、日本では「10時打ち」と呼びます。人気の列車は、予約の競争になるからです。

 

数はこれから増えます。Cabinは2026年度末に15編成、2028年度までに38編成になる予定です。「編成」は、1本の列車のことです。

 

最後に、お金の話です。

10月16日に、JR東海とJR西日本が値上げを発表しました。

 

2027年7月1日の購入分から、東京〜新大阪の指定席は700円上がり、15,420円になります。

グリーン車は、2027年12月15日の乗車分から3,700円上がり、23,290円になります。

理由は、インフレで、安全やサービスにかかるお金が上がっているからです。

 

あなたの国の列車には、個室がありますか。もし新幹線で1部屋だけ選べるなら、あなたは誰と、何をして過ごしたいですか。


参考

  • https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000045683.pdf
  • https://railway.jr-central.co.jp/supremeclass/
  • https://www.jr-odekake.net/railroad/shinkansen/seat/supremeclass/
  • https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/10/16/items/261016_00_shacyokaiken10.pdf
  • https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/2123270.html
  • https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/2144671.html
  • https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/2117928.html
  • https://tetsudo-ch.com/13030941.html
  • https://tetsudo-ch.com/13032005.html
  • https://www.tetsudo.com/news/4107/
  • https://news.mynavi.jp/article/20260708-supremeclass/
  • https://dime.jp/genre/2127187/
  • https://www.oanda.jp/lab-education/market_news/kn_2026010101000105/
  • https://tabi-mag.jp/shinkansen-compartment/
  • https://tabiris.com/?p=60337
  • https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2148843.html
  • https://tabiris.com/?p=66975
  • https://seat61.com/frecciarossa.htm
  • https://thetrainline.com/en/train-times/roma-termini-to-pisa-centrale
  • https://thetrainline.com/en/train-companies/trenitalia/first-class
  • https://runwaygirlnetwork.com/?p=156611
  • https://travel-dealz.com/?p=33363
  • https://travelupdate.com/review-trenitalia-executive-class-frecciarossa-rome-florence/
  • https://edition-prod-cf.sitemirror.cnn.com/2013/03/12/travel/first-class-train-travel-perks/index.html

 

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