
教養悪口作家の堀元見氏の2冊目の著書です。
この1冊を読めばビジネス書を100冊買わなくても読んだ気にさせてくれる優れものです。私はビジネス書の類は、あのナポレオン・ヒル氏の「思考は現実化する」さえも読んだことがなかったので、お得感半端ないです。
この本のあとがき近くに「AmazonのレビューやSNSでの阿鼻叫喚や、本書が書店のビジネス書の棚に並ぶのも含めて、初めて作品として完成するはずだ。」と書いてあるので、早速Amazonレビューを確認してみました。
すると著者の予想とは裏腹に高評価です。低評価を付けたレビューを読んでも、著者の意図を汲んで低評価を付けることで本書の現代アートとしての位置づけを完成させる手助けをしているように読めました。
この本に高評価を付けた読者は、著者の期待を裏切ることで喜んでいる堀元教の信者ではなかろうかと予想しました。裏切ることでこの本は売れるからです。
あるいは、高評価を付けることも著者にとって、あるいは出版社にとって想定のうちだったのかもしれません。
いずれにしろ、世の中は矛盾に満ちていてことをあらためて認識させられる良書であるとともに、サンプル1の成功例を「あなたも同じことをすれば必ず成功する」という法則で括ってしまう危うさを教えてくれるのです。
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アポロ宇宙船に搭載されていたコンピュータについて書かれている書籍「Digital Apollo」の翻訳版があることを発見したのですが、本の評価コメントに「翻訳が杜撰」とあったため購入を諦めました。訳本を買うのは諦めましたが、替わりに原書を購入した次第です。
教養悪口作家の堀元見氏の2冊目の著書です。この1冊を読めばビジネス書を100冊買わなくてもよくなる優れものです。私はビジネス書の類は、あのナポレオン・ヒル氏の「思考は現実化する」さえも読んだことがなかったので、お得感半端ないです。
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