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日本の月着陸機 SLIM & LEV

2024年1月20日0時20分に小型月着陸実証機が月面に着陸しました。
たまたま記者会見場の実況中継をYouTubeで観ていましたが、いつまで経って会見が始まらなく、ようやく会見が始まったのが2時ころで、しかも全員渋い顔だったのです。

 

「これは着陸に失敗したな」という感想をもったのですが、発表された内容は、着陸したこと、LEVは予定通り月面に放出されたということでした。
「??」何で会見が遅れたの?

 

太陽光パネルが発電していない、とのこと。なるほど原究明と復旧作業をしていたのですね。

 

とにかく、月面に探査機を軟着陸させたのは世界で5番目の国となったわけです。

その後、SLIMをLEV2のカメラで撮影し、画像をLEV1を中継して地球に送信したとのこと。

JAXAのホームページから引用
https://www.isas.jaxa.jp/home/slim/SLIM/gallery/index.html

 

高度50mでトラブルが発生し、SLIMはこのトラブルを自律的に把握、状況を判断して無事に着陸に至ったとのことです。
そのトラブルとは、2個あるメインエンジンのノズルうち1個が脱落した模様。
残り1個のメインエンジンでよく破綻せず着陸シーケンスを続行できたものだと感心してしまいます。

 

着陸姿勢は想定外で、当初太陽光パネルに太陽光が当たらなかったため発電しなかったようですが、じきに発電を始めたのは幸運でした。

 

やがてSLIMが着陸した地点に14日間の夜が訪れマイナス170℃の世界になります。

 

夜明け後に活動の再開はあるのか?
続報を待ちましょう。

 

再々起動

SLIMは2024年2月25日、休眠(冬眠)から目覚め、地上との通信を再開しました。マイナス170℃の夜を乗り越えての復活となったわけです。月の極寒に耐える設計にはなってないはずのSLIMがスペック以上の性能を見せつけてくれました。

 

ただ、狙って出した性能ではないのでラッキーと思っておけば良いのです。幸運に感謝して、より多くのデータを収集しましょう。このときばかりは強欲になりましょう。

 

ところが、JAXAのメンバーは月での越夜には密かに自信は持っていたようだ、という記事を読みました。宇宙空間を飛翔する宇宙機ですから、それなりの耐熱、防寒の処置は施しているからということらしいです。それでも、原子力ヒーター無しで月の夜を乗り越えた月着陸機は他になかったとのことです。

 

なるほど。

 

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