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死の艦隊(単行本)

中学の夏休みの課題図書でした。読書感想文を書きました。普通の単行本よりコンパクトなので読みやすいかなと初めは思ったのですが、読み始めてすごく読みづらいことに気がつきました。

 

それは、マゼランという人は、世界一周の航路を発見したひと、という以外は何も知らない状態で読んだからでした。マゼランのほかにもバスコ・ダ・ガマやコロンブスの名前も知っていましたが、数学の公式のように、「バスコ・ダ・ガマ=喜望峰周りのインド航路を発見」「コロンブス=アメリカ大陸発見」と覚えていただけで、それ以外なんにも知らなかったのです。

 

なぜ彼らは未知の航路を求めなければならなかったのか、とか、当時の船乗りは水平線の彼方には何が待っていると考えていたのか、とか、歴史的背景を知らずに読めば、イメージ湧くわけないですよね。

しかも、マゼラン本人は道半ばで斃(たお)れるてしまっており、出発した港に帰り着いていないです。これって世界一周航路をマゼランが発見したと言えるのか?なんて考えが湧いてくるのです。

 

そもそも、航海の途中経過を誰も見ていないのですから、派手に港を出発して、何ヶ月かどこかに隠れていて、ヨレヨレの演技をして出発した港に帰ってきても、その嘘を見抜けるひとは誰ひとりいないと思うのですが。

 

「死の艦隊」、とてつもなく暗いイメージの本の表題です。幽霊船のハナシ? 課題図書でなければ手に取って読もうとは思わなかった、と思います。

 

たいていは夏休みに課題図書を読んでその年の本読みは終わっていました。教科書は読みましたが、本は読みませんでした。本に縁遠い生活をしていました。

その時、何をしていたのか? 本は本でもマンガ本を読んでいました。宿題して、テレビ見て、マンガ本を読むという生活をしていました。

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