宇宙は膨張しているそうです。それも加速膨張しているそうです。夜空を見上げてもさっぱり分かりません。ロマンティックな話ではありますが。
宇宙が膨張していようが、縮小していようが、はたまた静止していようが、一個人のささやかな人生になんら影響がないように思えます。地球が太陽のまわりをたかだか70回まわるか回らないかの人生に、138億年というとほうもない年月を見せられても、まったくピンときません。
そして、実は、目で見える宇宙は、本来の宇宙のたった4%にすぎなくて、96%は未だに人間の知らない物質でできているらしいのです。わからないからダークマター、わからないからダークエネルギー。人生も、またわからないことだらけです。わかっている「つもり」だけで、その実、知らないことだらけです。ダークな人生です。ダーティじゃなくてよかったね。
現在人類が観測できるもっとも遠い銀河まで130億光年あるそうです。130億年まえに発した光がようやく今私たちの目に届いたというのです。で、宇宙が静止していれば、天の川銀河と、その銀河の距離はたしかに130億光年なのでしょうが、宇宙が膨張しているとなると、実際のところ、その銀河から光が発せられた時の天の川銀河との距離はどのくらいだったのでしょうか。
宇宙の膨張を説明するのによく空気を入れて膨らむゴム風船が例えられます。膨らむ風船自体ではなくて、広がる風船の表面が膨張する宇宙に例えられるのです。風船の表面に住む2次元人は、自分たちが住んでいる世界が膨張していることを発見した。しかも、自分たちから離れれば離れるほど膨張速度が増している。これは、我々(2次元人)は宇宙の中心に居るのではないのか・・と、思いますよね。でも、膨張する風船宇宙の中心は、風船の表面にないことは、3次元の視点で見ている私たちにはわかります。
同じように宇宙を観測する我々3次元人も、宇宙は自分たちを中心に膨張しているように見えます。でも、膨張するゴム風船の例えから類推すると膨張の中心点は3次元で捉えた宇宙にはないはずです。もっと高次元の目を持たないと決して見えてこないと思います。
物質的にも次元的にも謎に満ちている宇宙に住んでいる。分からないことが多すぎることを居心地が悪いと考える人たちが宇宙の謎の解明に挑戦しているのでしょう。高尚なことは通りすがりのただの庶民には「そんなの関係ねい」と思っていても、宇宙の謎が解明されるニュースを聞くたびに、感動している自分がいることも本当です。
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2022年5月12日に、私たちが所属する天の川銀河の中心にあるとされているブラックホール「いて座A*(いてざエースター)」の撮影に成功したとの発表がありました。
米国東部時間1969年7月20日午後4時18分、日本時間1969年7月21日午前5時18分にアポロ11号の月着陸船イーグルは静の海に着陸しました。
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