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八咫烏(やたがらす)

烏(カラス)も鳩(ハト)も人間の住む区域に侵入していて、良くも悪くも共存しています。

なのに、烏(カラス)と鳩(ハト)を比べると、烏(カラス)はダークなイメージ、鳩(ハト)は平和の象徴的なイメージがあります。

烏(カラス)は雑食性で人間の残飯やゴミを漁るので嫌われますが、鳩(ハト)は穀物等の草食のイメージで嫌われていないのかも知れません。

 

鳴(カラス)き声が「カーカー、ガーガー」と煩いのに対して、鳩(ハト)の「グルッポ」はソフトな感じです。

姿もブラックな烏(カラス)に対して、鳩(ハト)は白や明るいグレーでしかも首のあたりが虹色(構造色?)なので烏(カラス)に分が悪いですね。

 

さはさりながら、足が3本になると烏(カラス)の格が違ってきます。

 

日本サッカー協会エンブレム及び日本代表のユニホームのエンブレムが3本足の八咫烏(やたがらす)なのは知る人ぞ知るです。

そして、八咫烏(やたがらす)の出自は・・・・

その昔、神武東征の頃、神武天皇を大和の橿原(かしはら)まで先導したのが八咫烏(やたがらす)なのです。

 

八咫烏の「あた(咫)」は、上代(じょうだい:飛鳥時代後期(白鳳時代)から奈良時代を指す時代区分。単に奈良時代以前を指すこともある。)の尺度のひとつで、一咫(ひとあた)は親指と中指(一説に人差指)とを広げた長さ(約18cm)です。

単純に当てはめると八咫(やた)は約144cmとなりますが、八咫烏(やたがらす)の八咫は「大きく広い」という意味で使われています。

 

さて、八咫烏(やたがらす)の三本足について。

この「三」は【天・地・人】をそれぞれ表していて、これは世界を形成する全ての要素、つまり宇宙に存在する万物を表しているというのです。

 

まさに、漆黒の宇宙

 

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閑話休題

神武天皇を導く八咫烏は、神武東征の鉄板の絵です。しかし「八咫」の意味からするとこの八咫烏は小さすぎますネ。

あるいは、地域の豪族「烏氏」が天武天皇の先導に買って出たことを比喩的に表現したと深読みできます。

はたまた、八咫烏は太陽の化身ともいわれていることから「太陽→天照大神」を連想して、苦戦する神武天皇を天照大神が直接的に助けた、とも深読み。
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